天才画家と無骨な刑事――因縁で結ばれた2人のサスペンス話題作中国ドラマ「猟罪図鑑~見えない肖像画~」

ドラマ

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いよいよ12月、師走になりましたね。
12月、1月は「年末年始特集」として、年末年始の夜更かしに一気見したくなるような作品を紹介していきます。色々なジャンルの中国作品を楽しんでくださいね。

今日は中国ドラマ「猟罪図鑑~見えない肖像画~」を紹介します。
“静”と“動”な真逆のコンビが織りなす犯罪捜査ドラマ。時間を忘れてのめり込んでしまいますよ、おススメです!

あらすじ紹介

警察学校の美術教官・沈翊(シェン・イー)は、その並外れた観察眼によって生み出される、“容疑者の似顔絵”を描く能力を買われ、似顔絵捜査官として北江分局の刑警隊(※刑事警察隊)のメンバーに加わる。そこで隊長である杜城(ドゥー・チョン)とバディを組むことになるが、二人には浅からぬ因縁があった。杜城は7年前、敬愛する上司を殺され、沈翊はその事件に間接的に関わっていたのだ。どんな顔でも情報さえあれば推察で描ける能力を持つ沈翊だが、当時その目で見たはずの容疑者の似顔絵だけはずっと描けずにいた。その後、7年前の事件が沈翊の心にも影響を及ぼしていたことを知る杜城。数々の事件を共に解決していくうちに、二人の関係は徐々に変化していく。そして新たに発生した事件の捜査を進めていくと、7年前の容疑者の影が見え隠れし始め…。

【キャスト】
タン・ジェンツー、ジン・シージャー、チャン・ボージア、ジュー・ジアチー

見どころ紹介

タン・ジェンツーが天才似顔絵捜査官の役なのですが、奇才ぶりと寡黙な役柄がマッチしています。似顔絵が上手い上に、優れた洞察力で事件解決への糸口をつかんでいきます。

最初は警察学校の先生なのですが、童顔で先生というよりは学生にしか見えない。笑顔や佇まいは少年のようなのですが、いつもクールで取り乱さない。過去を抱えたちょっと切ない表情に手を差し伸べたくなります。

反対にジン・シージャーは熱血漢、思ったことを全部口にする。嫌いなものは嫌い、分かりやすい。なので、裏表がないので、ある意味素直で、好感が持てます。事件の手がかりからのひらめきや解決への執念は目を見張ります。

ある事件がきっかけでジン・シージャーが最初はタン・ジェンツーを毛嫌いしているのですが、段々頼っていくところに目を細めてしまいます。愛憎の裏返しというか、あんなに嫌っていたのに興味がわいてくる様子が微笑ましい。

2人の距離が縮まってくると敵意は弱まり、信頼が高まっていき一緒に事件を解決していきます。そのコンビネーションが絶妙!「割れ鍋に綴じ蓋」のごとく、最強のバディの誕生です。個人的にはブロマンスの側面も楽しめました。

事件を似顔絵から探っていくというところが今までになく興味深い。
それも単純に犯人の似顔絵を描くのではなく、その人の未来の似顔絵や子供から父親の似顔絵を割り出すところなど、犯罪ドラマとしてはとても斬新。サブタイトルの「見えない肖像画」に納得。

あっさりしすぎず、無駄にのばさずのちょうど良い20話。事件も次々に起こり決着が気になって、次へ次へが止まりません。
登場人物にいい人が多く警察内には悪人が出てこないので、サスペンスですがどこか優しい。さらにラブを全く絡めない潔さで、謎解きに没頭出来ますよ。

一目でわかる相関図はこちら!

【筆者プロフィール】
M・K(BS11+ アジアドラマ担当)
中国ドラマをもっとみんなに見て欲しい一心で普及活動中。一番最初に見た中国ドラマは「月に咲く花の如く」「武則天-The Empress-」。この2作品にハマり圧倒され、今に至る。生きているうちに楊洋(ヤンヤン)に会うことが夢。
年間50作品以上を見続けているその情熱をこの記事に落とし込む。とはいえ、韓流も好き。BLも好き。「中国ドラマ>韓国ドラマ>BLドラマ」の順で推し。

中国ドラマ「猟罪図鑑~見えない肖像画~」視聴はこちらから!

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